マテリアリティ

1. トーヨーカネツグループの新マテリアリティ(2025年度~)

当社グループは、社会課題解決を通じた持続的な成長を実現するため、新たな「マテリアリティ」を特定しました。従来のマテリアリティを 2019 年に特定してから数年が経過し、当社グループの内部環境や外部環境も大きく変化しており、2025 年度を初年度とする新中計の策定に際し、あらためて当社グループが優先的に取り組むべき経営上の重要事項を抽出しました。「企業としての経営基盤」「事業競争力強化に資する重要テーマ(事業伸長のための技術)」「事業を通じた社会課題解決に資する重要テーマ」の3つのカテゴリから構成し、8つのマテリアリティごとに具体的な施策(取組内容)と KPI を設定しております。毎年度評価を実施し、KPI や施策の進捗状況を、TKK レポート(統合報告書)等で開示してまいります。

トーヨーカネツグループマテリアリティ体系図

トーヨーカネツグループマテリアリティ体系図

2. 旧マテリアリティにおけるKPIと取り組み状況(~2024年度)

マテリアリティはその性格により、3つ(A~C)に分類しています。A分類の2項目が当社グループに特に大きな影響を与える社会課題であり、主に事業を通じてその解決に貢献することで社会に価値を提供し、企業価値向上を図ります。そのような事業活動を当社グループが持続的に行うために取り組む重要経営課題がB分類の4項目です。さらに、これらの前提となるのがC分類の4項目の課題です。

A 事業を通して解決し企業価値向上を目指す課題

B 持続的な企業価値向上のために取り組む課題

C A・Bの前提となる課題

マテリアリティおよび KPI*特定プロセス

社内外からの意見、グローバルスタンダードも十分に考慮し、以下のプロセスで2019年3月にマテリアリティを特定しました。また2020年8月にはKPIを設定しました。

  • Key Performance Indicator:特定されたマテリアリティの進捗を「見える化」するための指標

STEP1調査と準備

2015年に国連サミットで採択された「SDGs」や、「SASB」などの国際的なガイドライン、「コーポレートガバナンス・コード」を参照し、当社グループが社会とともに持続的に成長するための重要な課題を特定する方法を検討しました。また「ESG」、「SDGs」、「統合報告書」等をテーマとした社内講演会の開催を通じ、これらの分野への従業員の理解を促しました。

STEP2社会課題の整理、重要課題の抽出

全役員が参加する社内会議を重ね、当社グループとしての強み、事業において直面している社会課題、および将来において果たすべき役割等を協議し、グループとして「解決に向け優先的に取り組む社会課題、およびその解決のために必要となる自社の課題」を抽出しました。

STEP3ステークホルダーの声の取り込み

外部有識者や機関投資家と意見交換を行い、ステークホルダーからの当社グループに対する関心や期待も加味して抽出された課題を整理しました。

STEP4マテリアリティ特定

このような過程により整理された課題について、経営会議および取締役会での審議・決議を経て、当社グループが取り組んでいくべきマテリアリティ10項目を特定 しました。

STEP5KPIの設定

ガイドラインや他企業の事例、社内の関連部門へのヒアリングなどを参考にして、各マテリアリティにつきKPI候補となる指標を複数挙げた上で、役員参加の社内会議で協議し、KPIを設定しました。

取り組み方針

当社グループはこのマテリアリティ10項目を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおいて考慮すべき重要な要素と位置付け、事業活動を行っていきます。 マテリアリティへの取り組みについては、CSR委員会の委員長である取締役が責任者として課題解決の進捗を管掌します。また、ステークホルダーとの対話を通じ、ステークホルダーが当社グループに寄せる関心や期待および社会動向の変化に応じ、柔軟にマテリアリティおよびKPIを見直していきます。

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