各位
トーヨーカネツ株式会社
代表取締役社長 大和田 能史
このたび当社では、これまで培ってきた極低温タンクや圧力容器の建設技術を活かし、9%ニッケル鋼を用いた「低温・低圧」仕様での
「大型液化CO2貯蔵タンク」の技術検討を完了したことお知らせいたします。
1.背景
カーボンニュートラル実現のため、CCS・CCUS*1技術の利用拡大が世界的に期待されています。さらに、日本を含めたCO2の排出地と貯留適地が離れている地域においては、船舶によるCO2大量輸送に関する事業化調査や実証事業が進められています。
- *1
「CCS」:CO2を分離・回収し、地中などに貯留する技術(Carbon dioxide Capture and Storage)
「CCUS」:回収したCO2の貯留に加え利用する技術(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)
こうした事業計画において、液化炭酸ガス(CO2)貯蔵タンクは、分離・回収したCO2の貯蔵機能を出荷基地・受入基地の双方で担う重要な設備となります。一方で、現存する高張力鋼を使用した「中温・中圧」仕様の貯蔵タンクではタンク容量の大型化に課題があり、将来的な大量の船舶輸送においては「低温・低圧」仕様での運用が不可欠とされています。
2.「大型液化CO₂貯蔵タンク」の概要
球形タンクは貯蔵容量の最大化、二重殻縦型タンクは敷地面積の有効活用と優れた保守運用が可能な構造形式であり、CCS・CCUS事業化に適した選択肢としてご提案いたします。
今後ともトーヨーカネツは、次世代エネルギー向け貯蔵タンクの研究開発およびご提供を通じてカーボンニュートラル実現に貢献していきます。
【本件に関するお問合せ先】
トーヨーカネツ株式会社
次世代エネルギー開発センター 営業推進部
TEL: 03-5857-3108 E-mail: plant-sales@toyokanetsu.co.jp